11月24日(水)、はかた国際工芸協会は福岡市南区にある鶴田小学校で博多人形の絵付け体験教室を行いました。小学校4年生、約80人の生徒さんにご参加いただきました。講師は、協会会員の宮嶋美紀と緒方恵子がつとめました。
最初に福岡の伝統工芸の概要について説明しました
絵付け体験の前に、私たち協会の代表、宮嶋美紀が博多および福岡県の伝統工芸の概要について話しました。生徒さんみなさん、とてもよく勉強されていて、福岡県内の伝統的工芸品の数もご存知でした。素晴らしい!
博多人形絵付け体験、講師は伝統工芸士の緒方恵子です
博多人形の絵付け体験、講師は伝統工芸士の緒方恵子です。伝統工芸士は伝統的工芸品の工芸作家のうち、12年以上の実務経験および高度な技術を持つと認定を受けた工芸士です。言わば、トップクラスの工芸作家です。
緒方恵子から生徒のみなさんに、博多人形の歴史や特徴についてもお話しさせていただきました。博多人形を自宅にあったり、見たことがある生徒さんが多かったので、私たちもとても嬉しかったです。
はかた国際工芸協会オリジナルのテキストを事前にお配りしていました
博多人形の作り方、特徴、そして絵付けの方法については、上の画像の「はかた国際工芸協会オリジナルテキスト」を事前に生徒のみなさんにお渡しして、予習してくださっていました。どんな絵を描くかも考えてきてくれていました。ありがとうございます。
講師の緒方恵子から、絵付け方法をあらためて説明させていただきました。そして3分ほどの動画も見ていただきました。では絵付け体験を開始しましょう。
博多人形への絵付けは生徒さんのクリエイティブな体験です
下地をきれいに重ね塗りされています。重ね塗りすることにより、彩色がきれいになります。無地なところに絵を描くことで創造力が育まれます。
黄色と青、そして赤からなる絵付けが出来上がりました。みなさん、集中して絵付け体験を楽しまれていました。
来年の干支である寅(虎)は、古来より決断力や才知、始まりの象徴と言われています。また、この博多人形は土鈴(どれい)になっています。人形を振ると「カラン、カラン」と鳴ります。鈴の音には魔よけの力があると昔から言われています。生徒さんみなさんを守ってくれることでしょう。
生徒さんと工芸士とのふれあいも貴重な体験です
博多人形の絵付けが終わってしばらくの時間、宮嶋美紀は用意した博多織で使用する絹の糸を生徒さん達にプレゼントしました。生徒さん達は美しい絹の糸を何度もさわって感触を確かめていました。
宮嶋美紀は「みなさん、将来、伝統工芸品を作る人、使う人、伝える人のいずれかになってください。」と生徒さんにお願いしていました。
今回の絵付け体験、そして工芸士との出会いが、生徒のみなさんにとって貴重な体験になれば機会になれば私たちは嬉しいです。鶴田小のみなさん、先生のみなさん、ありがとうございました。
私たち、はかた国際工芸協会では、出前工芸体験教室を行っています。博多人形、博多織、博多曲物、博多きりえ、垣内敬一人形など、伝統工芸の体験教室を行なっています。
幼稚園、小中学校、高校、大学、専門学校など各種学校をはじめ、企業、団体様もご利用いただけます。ご要望などございましたらいつでもお気軽にお問い合わせください。